シミラン諸島 ブレックファスト・ベンド(Breakfast Bend)|朝一番に潜りたいダイブサイト
ブレックファスト・ベンド(Breakfast Bend)は、シミラン諸島の島№9(コ・バング/Ko Ba-ngu)の東側に位置するダイブサイトです。その名の通り、ツアーで最初に潜ることが多く、朝一番の爽快なダイビングを楽しめます。

ブレックファスト・ベンドの概要

西側は比較的浅く、砂地に点在する岩が特徴です。南東部には枝状のミドリイシ(Staghorn coral)が広がり、美しいリーフが形成されています。
リーフスロープには小さな巨岩やサンゴの棚が点在し、樹枝状・葉状・脳サンゴなどが多く見られます。
ダイビング情報
- 水深:平均 16m(最大 35m)
- 透明度:20~25m
- レベル:中級者向け
- 流れ:中程度
- 総合評価:★★★☆☆
見どころの海洋生物
このポイントでは、チョウチョウウオ、ミノカサゴが珊瑚の根に定住し、砂地ではチンアナゴのコロニーが見られます。運が良ければウミガメとの遭遇も期待できます。さらに、以下の生物たちも人気です。
🦑 ドクウツボ(Giant Moray / Gymnothorax javanicus)

インド洋・太平洋に広く分布する大型のウツボ。全長2m以上になることもあり、岩の隙間やオーバーハングから顔を出している姿がよく見られます。昼間は岩に潜んで休み、夜は小魚や甲殻類を捕食するハンターに変わります。
🦐 イソギンチャクエビ(Anemone Shrimp / Periclimenes brevicarpalis など)

透明な体に白や紫の斑点を持つ小さなエビ。イソギンチャクの毒を利用して身を守りながら共生生活を送ります。マクロ派ダイバーに人気で、カクレクマノミと同じイソギンチャクで観察できることもあります。
🦁 ミノカサゴ(Lionfish / Pterois spp.)

赤と白の縞模様、広がるヒレが美しい人気魚。サンゴ礁や岩場を漂い、胸びれで小魚を追い込んで捕食します。背びれには毒棘があるため、接近には注意が必要です。
🎏 ハタタテハゼ(Fire Dartfish / Nemateleotris magnifica)

白から赤へとグラデーションする体色に長い背びれが特徴。ペアで砂地に掘った巣穴の周りをホバリングし、警戒すると素早く巣穴に隠れます。浅瀬の光に映えるフォトジェニックな被写体です。
まとめ
ブレックファスト・ベンドは、地形の変化と多彩な生物が楽しめるバランスの良いダイブサイトです。
チンアナゴやウミガメなど人気の生物に加え、ドクウツボやイソギンチャクエビなどのマクロ観察も魅力。シミラン諸島のダイビングをスタートするのに最適なポイントです。
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