シミラン諸島 クリスマスポイント ダイビング完全ガイド
クリスマスポイントは、シミラン諸島・島№9(コ・バング/Ko Ba-ngu)の北西側に位置する上級者向けのダイブサイトです。巨大な花崗岩が積み重なり、水深40mまで続くダイナミックな地形と、多彩な海洋生物の観察が魅力です。

クリスマスポイントの概要

- 場所: シミラン諸島、島№9(コ・バング)北西側
- 平均水深: 約18m
- 最大水深: 約40m
- 透明度: 20~40m
- レベル: 上級者向け
- 流れ: 中程度~強い
- 総合評価: ★★★★☆
25m付近にはアーチ状のスイムスルー(くぐり抜け)があり、岩の隙間にはカラフルなソフトコーラルや巨大なウミウチワが群生。地形派ダイバーに人気のスポットです。
出会える大物・回遊魚

水深25~40mの岩場では、大物回遊魚の遭遇チャンスも豊富です。
- トラフザメ
- リーフシャーク
- ナポレオンフィッシュ
- オニカマス
- ロウニンアジ
- イソマグロ
また、アーチ状のスイムスルーでは、大型のコショウダイやハタ類の姿も見られます。
クリスマスポイントで見られる注目生物
ブラックピラミッドバタフライフィッシュ

黒い体に白い帯、尾びれに黄色を持つ美しいチョウチョウウオの仲間。中層で群れを作り、潮通しの良いエリアを泳ぐ姿が印象的です。
ウミウサギガイ

陶器のように艶やかな殻を持つ巻貝で、外套膜に覆われると黒や茶色の模様が浮かび上がります。ソフトコーラルやウミウチワに付着して生活しており、じっくり探すと見つかります。
モンガラカワハギ

白・黒・黄色の鮮やかな模様が特徴のトリガーフィッシュ。岩場や砂地の境目で採餌している姿が観察できます。
タコクラゲ

白い斑点のある半透明のクラゲで、光合成を助ける褐虫藻を共生させています。潮流に乗って群れで出現することがあり、水中を幻想的な雰囲気に包みます。
ゴマアイゴ

灰色の体に黒い斑点を持つアイゴの仲間で、背びれと腹びれには毒棘があります。通常は海藻を食べますが、クリスマスポイントではタコクラゲを捕食する珍しい行動が観察されることがあります。
まとめ
クリスマスポイントは、大物狙いからマクロ観察まで楽しめる多彩なダイブサイトです。特に「ブラックピラミッドバタフライフィッシュの群れ」「ソフトコーラルに隠れるウミウサギガイ」「独特な模様のモンガラカワハギ」「幻想的なタコクラゲと、それを捕食するゴマアイゴ」といったシーンはダイバー必見です。
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