シミラン諸島エレファントヘッドロック完全ガイド|見どころ
プーケット発のシミラン諸島ダイブクルーズで人気の高いスポット「エレファント・ヘッド・ロック(Elephant Head Rock)」。巨大な岩礁が象の頭のように見えることから名づけられ、多彩なスイムスルーや豊富な魚影で上級ダイバーから高い評価を得ています。本記事では、エレファントヘッドロックの地形や特徴、そして代表的に観察される生物について詳しく解説します。

エレファント・ヘッド・ロックの基本情報

- 場所:シミラン諸島・島№7-8の間
- 水深:平均24m/最大40m以上
- 透明度:20~40m
- 流れ:中~強め
- 難易度:上級者向け
- 総合評価:★★★★☆
30mを超える巨岩が重なり合い、アーチ状のトンネルやキャニオン、洞窟、狭い水路など多彩な地形を誇ります。スリリングなスイムスルーが楽しめ、ダイバーにとって冒険心をくすぐるポイントです。
見られる代表的な魚・生物
イエローバンドフュージラー(Yellow-band Fusilier)

学名:Pterocaesio chrysozona
体の中央に黄色い帯を持ち、大群で泳ぐ姿は迫力満点です。主にプランクトンを捕食し、サンゴ礁や中層を大群で移動するのが特徴です。
ムカデミノウミウシ(Centipede Nudibranch)

学名:Pteraeolidia semperi
細長い体に無数の「ミノ」を持つ美しいウミウシ。ヒドロ虫を捕食し、その刺胞や共生藻を利用して身を守りながら栄養も補給します。マクロ派ダイバーに人気です。
ムスジコショウダイ(Sweetlips sp.)

和名で「ムスジコショウダイ」と呼ばれる魚は、イサキ科コショウダイ属に属する種類。成魚は大きく成長し、岩陰やオーバーハング下に潜んでいることが多いです。成長段階で模様が変化するのも特徴です。
ナースシャーク(Nurse Shark)

学名:Ginglymostoma cirratum または Nebrius ferrugineus
ずんぐりした体型のサメで、昼間は岩陰で休むことが多く、夜間に甲殻類や小魚を捕食します。エレファントヘッドロック周辺でも目撃例があります。
エレファントヘッドロックでのダイビングの魅力
- ダイナミックな巨岩地形を楽しむスイムスルー
- 透明度20~40mの抜群の海況
- フュージラーやスナッパーの大群との遭遇
- リーフシャークやナースシャークとの出会い
- マクロから大物まで幅広い生物相
流れが強いこともあるため、中性浮力のコントロールができる上級ダイバー向けですが、その分スリルと感動が味わえる特別なダイブサイトです。
まとめ
シミラン諸島の中でも「冒険心をかき立てるポイント」として知られるエレファントヘッドロック。大物からマクロまで幅広い生物、そして迫力の地形を楽しめるため、上級ダイバーに強くおすすめできるスポットです。
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