シミラン諸島・ビーコンリーフの見どころ|ナポレオンフィッシュからマクロ生物まで
ビーコンリーフとは?

ビーコンリーフはシミラン諸島・島№8(コ・シミラン)の南東沖約200mに広がるフリンジリーフです。 島の東側を縁取るリーフは、水深5mから40mの砂地まで急に落ち込むドロップオフが特徴で、 多様なハードコーラルが群生しています。
このダイブサイトのハイライトはリーフ中央に沈む沈船「アトランティスX」。沈船周辺では大型回遊魚の群れが見られ、 特にツバメウオがダイバーの周りを取り囲むように泳ぐ姿は圧巻です。浅瀬ではウミガメも観察できます。

- 場所:シミラン諸島・島№8 南東海岸沖
- 水深:平均14m / 最大40m
- 透明度:15〜25m
- レベル:中級者向け
- 流れ:中程度
- 総合評価:★★★☆☆
ビーコンリーフで見られる主な生物
1. ナポレオンフィッシュ(Napoleon Wrasse)

学名:Cheilinus undulatus
特徴:最大3mまで成長する巨大なベラ。頭部が盛り上がり、顎が力強い。若魚は鮮やかな緑色、成魚はブルーやグリーン混じり。 オスはさらに濃い体色に。
生態:サンゴ礁に生息し、甲殻類や貝類、小魚を捕食。20〜30年以上生きる。
観察ポイント:沖合いのドロップオフや大きな岩周辺で単独で泳ぐことが多い。
2. キビナゴ群れ(Silver-stripe Round Herring)

学名:Spratelloides delicatulus
特徴:全長5〜8cmの小型銀色魚。群れで泳ぎ、太陽光でキラキラと輝く。
生態:外敵から身を守るため大群で行動。カスミアジやイケカツオの捕食対象。
観察ポイント:ドロップオフやリーフエッジで大きな群れが見られる。
3. シモフリタナバタウオ(Fimbriated Pipefish)

学名:Doryrhamphus dactyliophorus
特徴:細長い体と筒状の口が特徴。体に横縞や斑点模様があり枝サンゴや海草に擬態。全長約10cm。
生態:小さな甲殻類を捕食し、サンゴ礁や岩礁の隙間で生活。
観察ポイント:岩や枝サンゴの隙間に隠れており、クリーニングステーションで他魚と接触することもある。
4. ワモンキセワタガイ(Nudibranch)

学名:Phyllidia varicosa
特徴:体の表面に瘤があり、黒・黄色・オレンジのカラフルな模様。小型で動きは遅い。
生態:岩やサンゴ上を這い、スポンジや小さなプランクトンを食べる。毒や刺激物で天敵から身を守る。
観察ポイント:砂底や岩の表面で見つかることが多く、マクロ撮影に最適。
ダイビングのポイントまとめ
ナポレオンフィッシュやキビナゴ群れはワイド系ダイブに最適。
シモフリタナバタウオやワモンキセワタガイはマクロ系ダイブでじっくり観察できます。
両方の視点を意識すると、1本のダイブでワイドとマクロの両方を楽しむことができます。
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