コ・ボン ダイブサイト – ウエストリッジ 完全ガイド
シミラン諸島の上級ダイビングスポット「コ・ボン・ウエストリッジ」を徹底解説。地形・見どころ・観察できる生物をまとめました。

🌊 概要

このエリアの地形は、小さな壁状の地形が連なり、水深32m付近でフリンジリーフ(裾礁)に接続した後、40m以上へと急斜面が砂地に落ち込んでいきます。 水深30〜40mでは巨大なスポンジやウミウチワが見られ、壁面はイソギンチャクやウミシダで覆われています。
タコやコウイカを見逃さないように観察してみましょう。よく見ると、さまざまなクリーナーシュリンプの姿も確認できます。 南西側はマンタが訪れるクリーニングステーションとなっており、迫力ある光景に出会えるチャンスがあります。
📍 ロケーション
- シミラン諸島海洋国立公園内
- シミラン諸島No.9から北西に約20km
🤿 ダイビング情報
- 水深:平均21m / 最大40m以上
- 透明度:15〜30m
- 流れ:中程度〜強め
- レベル:上級者向け
- 総合評価:★★★★★
🐠 コ・ボン・ウエストリッジで出会える代表的な生物
1. マンタ(Manta Ray)

特徴:体幅5〜7mにもなる大型エイ。背面は黒〜濃いグレー、腹側は白色で、個体ごとに模様が異なる。
生態:プランクトンを主食とし、流れに乗って回遊。クリーニングステーションでは小魚に体表を掃除してもらう。
見どころ:南西部のクリーニングステーションで、至近距離で優雅に舞う姿を観察できる。
2. ツムブリ(Rainbow Runner / Elagatis bipinnulata)

特徴:細長い流線型の体に青と黄色のライン。体長は1m近くに達する。
生態:回遊性が強く、群れを作って泳ぐ。大型回遊魚と一緒に行動することもある。
見どころ:青い海を切り裂くように群れで通り過ぎる姿は爽快。マンタやサメ類と同じエリアに出現することも。
3. ロウニンアジ(Giant Trevally / Caranx ignobilis)

特徴:全長1.5m以上の大型アジ科魚類。筋肉質の銀灰色の体と鋭い目つきが特徴。
生態:単独または小群で行動。小魚や甲殻類を捕食し、時には海鳥を狩ることもある。
見どころ:捕食時はスピードが速く、群れに突っ込む迫力あるシーンを観察できる可能性がある。
4. オニカマス(Great Barracuda / Sphyraena barracuda)

特徴:最大2mを超える肉食魚。長く鋭い歯と銀色に光る細長い体が目立つ。
生態:単独または小群で行動。待ち伏せ型ハンターで、瞬間的なスピードで獲物を捕らえる。
見どころ:宙に漂う姿は独特の存在感。ダイバーの近くを悠々と通り過ぎることもある。
5. ナポレオンフィッシュ(Humphead Wrasse / Cheilinus undulatus)

特徴:体長2mを超えることもある大型ベラの仲間。額の大きなコブと厚い唇が特徴。
生態:サンゴ礁をゆったり泳ぎながら、貝類・甲殻類・ウニなどを捕食。個体によっては30年以上生きる。
見どころ:堂々とした姿でサンゴ間を泳ぐ様子は圧巻。ダイバーを警戒せずに近づいてくることもあり、フォト派に人気。



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